第36回日本森田療法学会参加報告(矢野)

 

 

① 昨年に引き続き今年も日本森田療法学会で発表してきました。今回はナカノ・花クリニックの様々な活動について、関西森田の会も含めて発表しました。近いうちに関西森田の会で学会発表と同じものをもう一度やりますので、いけなかった人はぜひ聞きに来てください。おおむね好評だったと勝手に思っております。

 

② 今回の学会参加で(自分の発表を含めて)考えさせられたテーマが2つありました。1つは「着眼点と結論」、もう一つは「型と実践」です。

 1つめの「着眼点と結論」について、着眼点は面白いのにそうなる?という発表や、そこに焦点当ててもなあ…と感じる質問など、今回の学会は私の感覚とあまりピタッと来ない時間が結構あり、学会初参加時以降どんどん増えている気がします(自分の感覚が歪んでいることはこの際無視)。学会に参加するたびにしっくりこない感じが増していくというのは一体どういうことなんでしょうかね(ここで思考放棄)。

 もう1つの「型(理論)と実践」についてですが、「型は型でしかなく実践的ではない」という考えと、「型を極めることが実践において重要」という考えのいわば両極端な姿勢が森田療法において見受けられるように思います。これについては1つ目の「着眼点と結論」にも関係するのですが、説明が面倒なので細かくは触れません。関西森田の会の考え方は上記2つと違い、「型も実践も重要なので手抜きなし」といったところでしょうか。

 

③ 今回の学会は演題数、参加者ともに過去最大だったそうです。その上で今後の課題と考えているのですが、森田療法界(森田療法そのものではない)はもう少し整理して、ネットワークを生かした形を模索していく時期にきたのではないかと思っています。例えば、各地域が単独で行っている研究会を1つにまとめるイメージ、いわば政府と地方自治体のような関係を作って、情報共有や遠隔地のネット参加を検討していくとか、(発表者などの許可を事前に取った上で)学会の各会場の動画を会員制のページで視聴できるようにするとか。実現可能かどうかは別として、森田正馬の精神を受け継ぐのであれば、積極的にいろいろなことを試行錯誤していくのが望ましいと思います。関西森田の会でもネット参加実験を検討中です。