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関西森田の会 報告書

Vol.5.03  2013.10.18

【関西森田の会概要】

 

 

目的

  • 関西圏での森田療法家の育成と親睦

  • 関西圏での森田療法に関する勉強会、セミナー、イベント等の開催及び紹介

  (森田療法の研究と実践ノウハウの共有、高度化)

  • 関西圏での森田療法のコア施設づくり

対象者

 森田療法に興味がある全ての方

運営

  • 年会費:なし

  • 活動費:実費

  • 代表:仲野 實(ナカノ*花クリニック)

  • 事務局:ナカノ*花クリニック(TEL:072-234-0879)矢野

 

講演会紹介

 

第135回 心の健康セミナー ~不安とうつの森田療法~

プログラム:「不安に捉われた人々、うつに陥った人々-森田療法から-」

演者:齋藤 直巳(齋藤神経科院長)

日時:12月14日(土)13:30~16:30

場所:大阪産業創造館 6F会議室

主催:公益財団法人メンタルヘルス岡本記念財団

 

 

【7月20日(土)関西森田の会第5回講習会の報告】

 

 今回も岡本記念財団の会議室をお借りして(参加者15名)、村田豊彦 生活の発見会 関西支部長から「発見会の歩みと社会の歩み」と題した話を聞きました。話を聞いて私もびっくりしたのですが、生活の発見会の歴史はそんなに古くない、高度経済成長の開始と共に発足し(昭和32年)、高度経済成長と共に拡大し、高度経済成長の終焉と共に拡大を止め(平成8年 発見会会員6000人)、景気の低迷と共に会員数も減ってきている(現在会員数2500人)という事。そして岡本記念財団も、これと軌を一にしている(昭和33年 岡本商店設立、38年 株式会社ニチイ設立、平成2年 岡本理事長ら訪中)という事。そして現在、相談件数・悩み(ニーズ)は増え、内容も多岐に渡ってきているが会員数は伸び悩んでいるという事。

 ところで、「森田療法」がその形を明確にしたのは、1919ないしは1920(大正9)年。それは明治期にいっきに入ってきた「西欧近代」の混乱から、「道」という言葉で表現され連綿と続いてきた東洋の思考法を、精神医療の場で形を成したのが1920年ということです。また一方、200年続いた「西欧近代」がその終焉を始めたのが、2000年と言われ、今、政治・経済から人々の生き方にまで多大な「混乱」が起こっています。

 そうした時代に、東洋の思考・「森田療法」を提示していくことの意義は極めて大きいと思います。それは、教条主義(昨日の正統)や折衷主義(今日の正統)に代わる多元主義(ナシア・ガミー「現代精神医学原論」村井訳)の一つとしての提示です。(認知行動療法と共存していいのです。)こうした大きい枠の中で、「生活の発見会」はどうあるべきか、「森田療法」はどうあるべきか、この「関西森田の会」はどうあるべきか、を考えていっていいのだ、というのが私の感想でした。

 

【7月20日(土)関西森田の会例会の報告】

 

今回も岡本記念財団の好意で講習会と同じ場所で、しかもNさんの手作り料理も頂き、楽しい例会を行いました。回を重ねるごとに親睦の深まりができていく感じです。次回の講習をお願いした今井必生さん(京大大学院でフィールド医学を研究中)を囲んで、アモックやアイヌの「イム」の話に花が咲きました。時あたかも、隣のお初天神で天神祭りが行われていて、それをビルの7階から見下ろし、太鼓や笛を聴きながらの例会でした。お囃子付きの例会でした。

 

☆第6回 関西森田の会講習会  

テーマ:「身体接触と精神障害患者の不安」

担当:今井 必生(京都大学大学院)

日時:10月26日(土)16:00~18:00

場所:岡本記念財団事務局会議室

 

関西森田の会ではこの間、積極的筋弛緩法など「身体」の問題に焦点を当てていますが、今井先生には、スウェーデンの看護師により開発されたタクティールマッサージ(強い圧力を伴わない、系統的な身体接触で、皮膚を優しく滑らせる技術)によって、慢性期統合失調症患者さんの不安を減少させ、治療者に対する対人距離を増加させるという技術の話から、身体接触はラポール形成に寄与し、言語交流を増やし、医療者への良好な感情を生み出すということを講義していただく予定です。

 

☆第6回 関西森田の会例会(親睦会)

日時:10月26日(土)講習会終了後

場所:岡本記念財団事務局会議室

会費:1000円程

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