最終更新日 令和3年1月4日
関西森田の会 報告書
Vol.9 2014.8.22
【関西森田の会概要】
目的
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関西圏での森田療法家の育成と親睦
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関西圏での森田療法に関する勉強会、セミナー、イベント等の開催及び紹介
(森田療法の研究と実践ノウハウの共有、高度化)
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関西圏での森田療法のコア施設づくり
対象者
森田療法に興味がある全ての方
運営
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年会費:なし
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活動費:実費
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代表:仲野 實(ナカノ*花クリニック)
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事務局:ナカノ*花クリニック(TEL:072-234-0879)矢野
講演会紹介
フランス語圏 PSYCAUSE国際学会
主テーマ ≪文化間の出会い≫
日時:10月19日(日) ~ 10月21日(火)
*詳細は同封の案内書参照
【8月2日(土)関西森田の会第9回講習会の報告】
今回は「近代を抜けて」(仲野實 著 批評社)を各自読んできていただいて議論するという段取りでした。この本は、浅香山病院に何十年と入院されていた人達が病院周辺のアパートに退院し、「ガンバロー会」という集まりをつくり、地区の公民館で雑談会をし、日曜にはハイキングをし、一泊旅行をし・・・その中での出来事と、そこでの仲野の関わりを書いたものです。この本を「森田療法そのものだ」と言った森泉さんが仲野をインタビューする形で掘り下げていきました。いろいろな議論はありましたが結論だけ述べます。
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「立ち位置」の共通。仲野の ガンバロー会の人達との関わりは、森田先生が患者さんたちと生活を共にし、その中で気付いたことを指導し・・・と共通(その意味で、「生活の発見」ということばはとても面白い)。すなわち、そこには「治療者 対 患者」という構図はなく、生活を共にする「生活者」という共通点がある。
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この本でも病気の話は全く出てこなくて、もっぱら人と人との関係だけが書かれていて(その関係のあり様が「近代を抜ける」あり様だという)、その点でも森田療法の基本姿勢「不問」と共通である。
ただ皆さん充分に読んできてもらえなかったようで――面白くて何回も読み返し、研修を抜けてこられたKさんもおられましたが――この本の核心部分に話が至らなかったのが残念です。会の帰りにYさんは「本当にこの本を読んだら肩の力が抜けとても気楽になれますよね」と言ったそのあたりです。前もっての森泉さん他数名での打ち合わせでは、「意味や目的は追い求めるうちに変わっていく。そこから抜けた時に新たな何かが見えてくる」というところに持っていこうという話でしたがその核心に行けなかった。その核心こそ、森田療法とこの本が共通する最大の焦点だというところですが、そこへ行けなかった。
(文責 仲野)
☆第10回 関西森田の会講習会
テーマ:「森田療法と宗教(仮題)」
担当:岡本 重慶(京都森田療法研究所)
場所:岡本記念財団事務局会議室
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第10回 関西森田の会講習会は「森田療法と宗教(仮題)」というテーマで岡本先生にお願いしていますが、上記のPHYCAUSE国際学会の学会長を務めておられまして非常に多忙なため、日程はそれがすんでからという事となり、確定次第改めてお知らせします。
第10回 関西森田の会例会(親睦会)
日時:講習会終了後
場所:岡本記念財団事務局会議室
会費:1000円程